暫定 86/100 傑作ではないが名作だと思います。
内訳
・ストーリー:17?/20
今のところ(ゲーム内9月時点)で、文句はないが目立った面白さもない。
リメイクでもあるしおそらく後半に色々な回収がされると思う。
・UI,操作性:16/20
メニュー画面などを触っている分には楽しいが、そちらは『演出』になると思う。
UIで重要なのはやりたい時にやりたい操作がすぐに出来るかなので、考慮しない。
*ペルソナ合体直後でのスキル位置変更ができない。 -0.5点
*総攻撃のスキップができない。 -1.0点
*イベント高速化はあるがスキップがない。 -1.5点
ーこれは2周目でやれるようになるのかもしれないが、上記の総攻撃も含めて、とにかくスキップはできるようにした方がいい。桜井もそう言っている。
*シャッフルタイムでのペルソナ獲得時、枠が余ってるかわからない。-1.0点
・ゲームシステム,ゲームデザイン:13/20
全体的にP5Rより「頑張りと報酬」の仕組みが弱くなっているように感じる。
作品として別なのでまるっきり出来てないといけないわけではないが、もうちょっと「やりたくなるインセンティブ」がないといけないと思う。
*コミュランク上昇に対するリターンが弱い。 -3.0点
ーP5Rはあくまで「怪盗が協力者と取引をする」という建前になっているのだけど、スキルや戦術の幅以外にも、例えばHP/SP上昇、人間性パラメータ上昇やアイテム取得、所属アルカナで所有しているペルソナのステータス上昇など、わずかでもいいからインセンティブがあるとよかったと思う。後述するようキャラクターは面白いので、「インセンティブがあるからやる→キャラの内面を知る→そのキャラが好きになる」という流れにしなかったのはもったいない。
*戦闘における「シフト」が弱め。 -1.0点
ーP5Rで言う「バトンタッチ」なのだが、連続で繋げても火力が上がったりコストを踏み倒せるわけではない。本当に1MOREターンを誰かに渡すというだけである。これが悪いわけではないが、そうなると主人公がずっと殴り続けることになるので、なにかしらのメリットもあっていいと感じた。
*ダンジョン内でのセーブが限られる。 -2.0点
ーどこでもセーブできないとだめとは言わないが、転送装置がある階か転送装置を使えばセーブできるべきだと思った。結局ロビーに戻ってセーブしてからまた出撃するだけなので、あえて制限するメリットを感じない。仲間を交代したりペルソナ合成に誘導させたいのだろうが、それはこちらで決めることなので、やれないようにするのは好ましく感じない。(もしかしたらあるキャラが成長したらできるようになるかも)
*失踪者イベントがやや雑。 -1.0点
ーダンジョンへ行かせる動機付けなのか、失踪者が発生すると通知があり、期日までに助けると報酬がもらえる。しかし失踪者が出ることが分かってしまうとダンジョン攻略期限ギリギリの、失踪者を効率よく回収できるまで待つことになる。ただでさえダンジョンは時間がかかるしコミュやパラメータ育成の妨げになってしまう上、先に攻略してしまったらもう一度向かう必要が出てきてしまうのは好ましくない。
・キャラクター:20+/20
文句なしで満点以上。強いて挙げると順平のような「どれだけ戦闘で活躍していても物語上のイジられ役」がいるのはちょっと残念なのだが、減点したくなるほどではない。
・演出,楽曲,グラフィック等:20+/20
こちらも素晴らしい。UIで減点しておいて言うのもなんだが、演出はそれを補えるかっこよさがある。
2週間くらい前(2024年2月初旬)からやっていて、今ゲーム内の9月に入ったところ。
ペルソナは5Rしかやったことない。(女神異聞録を本当に最初だけ触ったことあるがそれは考慮しない)
キャラクターを動かしていて楽しく、演出や楽曲が素晴らしいと感じる一方で、もう少し便利なシステムを実装したりご褒美を与える仕組みがあってもよかったのかなと思った。
リメイク作品なので多少仕方ないけど、P3FだかP3Pだかは既に配信されているので、もっと現代のスタンダードを踏襲するべきだったと思う。特にP5Rはその辺のゲームデザイン周りがかなり良かったので、少し不満には感じる。
でも、そもそもキャラ萌えとオシャレさで売ってるんだからそんなに戦闘をしっかりやってるやついないよと言われたら反論できない。
総じて、傑作になるポテンシャルはあったが今一歩のところで日和ったなと感じるばかり。キャラが売りにもしきれていないし戦闘を売りにもできていない。どちらも小奇麗にまとまっているがもっと印象的にしたり後押しするシステムにはできたと思う。
(次作のメタファーは応援してるけど、完全版商法されたら困るんだよなあ)