ゲームデザイン: 19/30 ロック数のバランスが取れてない 属性の選択肢が少ない
MPが少ない 生マナの数が少ない 持てる料理の数が少ない 敵と味方で火力差が大きすぎる
UI, 操作性: 18/30 走れない 暗い画面が見にくい 町に移動するのにダンジョンを通過しなければいけない
演出,楽曲等: 18/20
ストーリー: 6/10 ずっと内輪もめ、ずっとおつかい
キャラクター: 7/10 学院長がカス
総合: 68/100
定価4000円のインディーゲーム。Xboxのゲーパスでやれたので触ってみた。
ゲームとしては「クロノトリガー」「マリオ&ルイージRPG」をメインに、「オクトパストラベラー」のシールド/ブレイクのデザインを合わせたような感じ。
このスタジオでは過去に「The Messanger」という横スクロールACTも作っている。
良かった点
・とても綺麗なドットグラフィック(演出,楽曲等)
このスタジオはドット絵に異常な執念があり、SFC時代の美麗グラフィックが再現されている。ゲーム性としての評価ではないが、当時のゲームが好きでああいう絵が動くという意味では素晴らしい。
悪かった点
数が多いので相当気になった点だけ抜粋する。
・ロック数のバランスが取れてない(ゲームデザイン)
敵の特殊攻撃に対して、指定ターン以内に指定の属性で攻撃出来たらキャンセルできるというシステム(オクトパストラベラーのシールドが属性指定されているイメージ)なのだが、2ターンで5つとか指定されることが多く、また使える属性はキャラによってかなり限定されているし、1ターンでばらばらの3属性とか指定されたら絶対にキャンセル不可能な構成になっている。
チュートリアルで「必ずキャンセルしなければいけないというわけではない」と言われるのだが、それにしては敵の攻撃が苛烈だったり回復手段が極めて限られていたりで、かなりバランスが悪いかなといった印象。
・移動が遅い、暗い画面が多く見にくい(UI)
上述のようにクロノトリガーと同じくらいのテンポ感なので、ダンジョンやマップを歩いているとダッシュが欲しくなる。
さらに、暗いところをゆっくり歩いて見逃しがないか確認するのは相当苦痛。
・ストーリーがずっと内輪揉め
イメージ的にはRWBYに近い展開が続く。特にとあるキャラが偉そうなくせに黙って勝手に決めて失敗するしその失敗の責任は取らないしで若干腹が立った。
総評
今日日1500円で数百時間遊べるインディーも多い中で、4000円出してこれをやる価値があるか、あるいは見合う時間とゲーム体験を提供してくれるかと言われると個人的には勧められない。
グラフィックに特化していてそういうものが好きな人なら多分楽しめるが、昨今の丁寧に不便さを取り除いてあるゲームと同じ土俵には立てていない。